山梨県の三大温泉、というのがあって、石和温泉、下部温泉、あと1つが今回紹介する甲府湯村温泉なのだそうです。
三大温泉だなんて自分もつい最近知りましたが、確かにこの3つの温泉地は、山梨県内では結構規模の大きい温泉地ですね。
今回は、甲府湯村温泉について自分が利用した範囲でまとめてみます。
日帰りも含め10回以上訪問しているものの、まだまだ行ったことのないお店や宿もたくさんあります。
甲府湯村温泉の概要
一般的には「湯村温泉」と呼ばれますが、兵庫県にも「湯村温泉」があるため、山梨県の湯村温泉を「甲府湯村温泉」と呼ぶこともあります。
この静かな温泉旅のブログでも、あえて「甲府湯村温泉」と呼ぶことにしています。
さて、甲府湯村温泉は歴史ある温泉地で、現地に行くと「開湯大同三年(西暦808年)」とあります。平安時代から、ということらしいです。
時代が流れ16世紀、戦国時代になると、この地域を支配した戦国武将「武田信玄」が入ったという「信玄の隠し湯」の一つともされています。
2021年、甲府湯村温泉の旅館組合が、温泉の名前を「信玄の湯 湯村温泉」に変更したそうです。
そんな甲府湯村温泉。かつては賑わったようですが、戦後になって石和温泉が開かれてからは衰退したようで、今はひっそりしています。
(まあ、石和温泉も寂れた感じはあります。)
山梨県の温泉は40度を下回るようなぬるめの温泉が多いのですが、ここ甲府湯村温泉も温度はぬるめで、寒い季節は加温している宿もあるようです。
お湯は無色透明で、かすかに硫黄泉の香りがすることもあります。
「こともあります」と書いたのは、各々の宿によって使用している温泉が違っており、泉質も微妙に変わってくるようなのです。さすがに全制覇はできておらず。
自家源泉、要は宿の敷地内に湧いている温泉がそのまま宿のお風呂に使われていることが多いのも、甲府湯村温泉の特徴かと思います。
甲府湯村温泉へのアクセス
甲府湯村温泉は山梨県の県庁所在地、甲府市内にあります。
住宅街の中に温泉宿が点在するような雰囲気。
公共交通機関で甲府湯村温泉へ向かう場合、基本的にはJR甲府駅から路線バスに乗ることになりますが、都内から直接温泉街に入る高速バスもあります。
甲府駅から路線バスに乗る
甲府湯村温泉の最寄り駅は、JR中央本線・身延線「甲府」駅。
都内から甲府までは特急あずさ号・かいじ号で1時間半程度で着きます。
甲府駅の南口に出て、4番乗り場から出る山梨交通バスに乗り換えます。
バスに乗る時間は10分そこそこ。本数も多くて便利です。
上記リンク先のページに詳しく書いていますが、降りるバス停は基本的には「湯村温泉入口」バス停になります。
宿によっては、一部のバスが立ち寄る「湯村温泉通り」バス停のほうが近いのですが「湯村温泉入口」バス停で降りることにしておけば問題ないでしょう。
距離的に双方のバス停の間がさほど離れていないのと「湯村温泉通り」バス停に止まるバスの本数が少ないため、です。
ちなみに、甲府駅から甲府湯村温泉まで歩いたことがあるのですが、その時は30分そこそこかかりました。
自分がちょっと早歩きの人なので、一般的にはもう少しかかるかも知れません。
高速バス
新宿(バスタ新宿)から甲府駅までは高速バスも頻繁に出ています。
ほとんどのバスが甲府駅止まりなのですが、1日に3本だけ、甲府湯村温泉までまっすぐ行ってくれるバスがあります(2019年現在)。
3本とも、新宿を午後に出て甲府湯村温泉に夕方に着くようになっており、帰りは朝に甲府湯村温泉を出て、お昼に新宿に戻ってきます。
運賃は、甲府駅で降りても甲府湯村温泉まで乗っても同じ2,200円(定価)。
安いので、利用してみるのも良いかもしれません。
甲府湯村温泉の温泉街
温泉街の中には飲食店が数件と、コンビニ(セブンイレブン)があります。
また、幹線道路沿いにはスーパー、ファミレス、ファーストフード等々、たくさんお店があるので、買い物や食事をするところがない、ということはありません。
そもそも甲府駅からも近いので、チェックインしてからバスで甲府駅にさっと出て、食事をして帰ってくることも可能です。
このページでは、自分が利用したお店を紹介していきます。
鳥笑(焼鳥)
とりしょう、と呼びます。幹線道路沿いにある焼鳥屋さん。
山梨県産の鶏肉を使った焼き鳥と、県産の日本酒、ワインが飲めます。
2020年現在、テイクアウトも営業中です。
酒房ごっちょ(旧「花月」)(居酒屋)
以前は「花月」という名前のお店でしたが、2019年に「ごっちょ」という名前に変わっていました。
「花月」ではワインと一緒に、馬刺しなどの、山梨らしい食べ物がいただけて満足でした。
「ごっちょ」になってから、何度かテイクアウトで利用しました。メニューは「花月」時代とさほど変わっていない様子です。
湯村ショッピングセンター(スーパー等)
幹線道路沿いに「いちやまマート」という大きなスーパーがあります。
以前はスーパー「オギノ」でしたが、2018年に閉店して建物は取り壊され、3年後に新しいスーパーがオープンしました。
村田米菓(お菓子)
湯村ショッピングセンターの向かいにあります。旅のお供に、と思って、ここでおせんべいを買いました。
アルムコーヒー(喫茶店)
パスタやピザが美味しい喫茶店です。温泉街から少し南側に歩いて行った先にあります。
今再珈琲店(喫茶店)
大通り(山の手通り)沿いにある、きれいな喫茶店。気さくなご夫婦が切り盛りされています。
一度閉店になったそうですが、2019年に再開されたようです。軽食と、甲州ワインもありました。
その他、お店はちらほら見かけますが、まだ行ったことのないお店も結構あります。
ぱっと見、営業しているかどうか分かりづらい店も多く・・・
それでも、ここのブログを参考にして、行ってみたいお店の候補を選んでから行くようにしています。
甲府湯村温泉の宿「湯村ホテルB&B」のブログです。
甲府湯村温泉で泊まった宿
甲府湯村温泉、宿の数は減っていく傾向のようです。廃業した宿が老人ホームに変わるパターンが多いのだとか。
それでも、今も様々な宿があります。
「甲府記念日ホテル(旧富士屋ホテル)」や「常盤ホテル」のような高級な宿、ビジネスホテル、もしくは小さな旅館、などなど。
湯村ホテルB&B
初めて甲府湯村温泉に泊まったときは、ここにお世話になりました。設備の整ったビジネスホテルです。日帰り入浴や、お食事のみの利用もできます。
旅館明治
ここ「旅館明治」は、太宰治が滞在して小説を執筆したという歴史のある宿です。
古びた建物は昭和風の雰囲気。温泉は敷地内に湧く自家源泉。
杖温泉 弘法湯
「旅館明治」の奥にあります。
甲府湯村温泉は、かの弘法大師が杖をついたときにお湯が湧いて発見されたという言い伝えがあり、宿の名前もそこからきています。
ここも自家源泉の宿。古びた雰囲気も好きで、家族でも1泊したことがあります。
湯志摩の郷 楽水園
「旅館明治」や「杖温泉弘法湯」とは幹線道路を挟んだ反対側にあります。
そば屋「らくすい」も併設されていて、宿泊客以外でも昼食をいただくことができます。
僕が甲府湯村温泉に行く理由
また甲府湯村温泉へ行きたくなっている自分がいます。
- ぬるめの温泉。
- 甲府の中心街に近い。
- ちょっと寂しい雰囲気が、自分の好み。
- 交通の便が良い。
- こじんまりした宿が多い。
こんなところが、甲府湯村温泉のいいところだと思います。
甲府駅の徒歩圏内にも温泉に入れるホテルがありますし、駅から歩けるという意味では石和温泉のほうが便利なのかもしれませんが・・・
個人的には、頑張れ甲府湯村温泉、です。
関連旅行記
冬に、同じ山梨県の三大温泉の「下部温泉」とのはしごをした旅行記です。
春の週末に1泊して、甲府を堪能してきました。
シルバーウィークの金曜・土曜で泊まってきました。
2020年、ニューノーマル時代になってから1度泊まってきました。
2021年最初の静かな温泉旅にも、甲府湯村温泉を選んでいます。
9月に甲府に行きたくなった時にも、甲府湯村温泉を宿泊先に選んでいます。
まだ寒い3月に泊まりに行きました。3月の甲府湯村温泉、これで3度目。
さて、今度はいつ行こうかな。