温泉好きのお湯

関東近郊を巡る、静かな温泉旅。今度はどこへ行こうかな。

老神温泉:行き方、温泉街、泊まった宿のまとめ

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今回ご紹介する群馬県の老神温泉(おいがみおんせん)は、群馬県から尾瀬に向かう途中にあります。(余談ですが、尾瀬への入り口は群馬、福島、新潟の3県にあります。)

自分が尾瀬に頻繁に行っていた頃、尾瀬に向かうバスの車窓から老神温泉の温泉街を目にして、いつか行ってみたいと思っていました。

が、老神温泉へはなかなか行く機会がなく、2015年にようやく初めて老神温泉へ泊まりました。そこで老神温泉が好きになり、2021年現在、6回ほど出かけています。

老神温泉の概要

まず「老神」と書いて「おいがみ」です・・・「ろうじん」ではなく。

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老神温泉の由来に、こんな話があります。

「温泉街の南側にある赤城山の神が、日光男体山の神と戦って傷を負い、老神の地で矢を立てたところ、温泉が湧いてきた」

こういうエピソードのある温泉はたいてい、長い歴史を持っています。旅館は少なくとも、明治時代から開業していたらしいです。

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戦後になって大きなホテルが建ち、通りには飲食店も多く並んでいたようですが、今はそれらのホテルや飲食店の跡が残る、ひっそりとした温泉街が残ります。

ここ老神温泉のいいところは、温泉の良さ。

老神温泉の泉質は「単純温泉」もしくは「単純硫黄温泉」とのことです。

旅館組合のウェブサイトに詳しく公開されているのですが、源泉の種類が多く、宿によって微妙にお湯が異なります。

http://www.oigami.net/senshitsu.html

見た目的には、無色透明だったり、あるいは少し濁っていたり。透明のお湯でも、よく見ると白い湯の花がたくさん沈んでいたりします。

お湯の匂いも、宿によっていわゆる「硫黄泉のタマゴ臭」がほんのり漂う場合もあれば、炭のような独特の匂いがする場合も。

自然の温泉のが持つ個性なんだろうな、と思ったりします。

老神温泉へのアクセス

路線バス

老神温泉に行くには、JR上越線「沼田」駅、もしくは上越新幹線「上毛高原」駅から尾瀬方面に向かう関越交通バスを利用します。

東京方面からだと、例えばこんな乗り継ぎになります。

  • 東京→(上越新幹線)→上毛高原→(関越交通バス)→老神温泉
  • 東京→(上越新幹線)→高崎→(JR上越線)→沼田→(関越交通バス)→老神温泉

この路線バスについては以下のリンク先のページに詳しくまとめてみたので、そちらも併せてご覧ください。

www.onsen-oh-yu.com

バスに乗る際に気を付けたい点が2つあります。

  1. 老神温泉の温泉街に立ち寄るバスの本数が少ない。(春から秋にかけて)
  2. 冬は老神温泉の温泉街に行くバスがない。

老神温泉は、多くのバスが走る国道120号線から少し離れています。

一部のバスが、寄り道するようなルートで老神温泉に立ち寄るのですが、多くのバスは国道をまっすぐ走って行ってしまいます。

(そして、冬は全てのバスが「まっすぐ走って行ってしまう」ことになります)

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老神温泉に寄り道をしないバスに乗る場合、「大原老神入口」バス停、もしくは「下街道」バス停で降りることになります。バス停から温泉街までは約2キロの距離。

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なので、老神温泉へ路線バスで行く場合は、

  • バスに乗る前に、そのバスが老神温泉に寄るかどうかを運転手さんに確認する
  • 泊まる宿に、途中のバス停までの送り迎えがあるかどうか事前に確認する

という確認をしていた方が安心ですね。

なお、「下街道」バス停のそばにはセブンイレブンと酒屋さんがあります。

温泉街にはコンビニがなく、買い物ができる商店も1か所しかないので、チェックイン前の買い物が済んでいない場合は「下街道」バス停で降りるのが便利です。

無料送迎バス「じゃおう号」

一部の宿に宿泊される人限定で、沼田駅・上毛高原駅から無料送迎バス「じゃおう号」に乗ることができます。

予約した宿が「じゃおう号」を利用可能かどうか、予約の際に確認してみるのもいいと思います。 

老神温泉の温泉街

老神温泉の温泉街は閉店したお店が多く、ひっそりしています。そんな中で今も頑張っている数少ないお店をいくつか紹介します。

ぎょうざの満洲 東明館(中華料理)

飲食店は、旅館「東明館」に併設されている「ぎょうざの満洲」があります。

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主に東京都・埼玉県に展開しているチェーン店ですが、メニューには群馬県の地酒も用意されています。

温泉旅館の中にお店があるので、日帰り入浴をしてからビールと餃子で乾杯、というのがちょっとした幸せです。

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楽善荘(商店)

温泉街でおそらく唯一の商店。旅館「楽善荘」がやっています。お菓子、飲み物、お酒、カップラーメン等が揃っていました。

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老神温泉朝市(4月~11月)

お店ではないのですが、4月から11月の間、朝6時から観光協会の前で朝市が開かれています。

地元の方が、野菜や果物、お漬物などを売りに来ており、特産品を安く買うことができます。

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以前は試食しながら選ぶ楽しみがあったのですが、2021年現在は、感染症対策で試食ができないのがちょっと辛いですね。。

朝起きたら浴衣のままで、散歩がてら朝市を見に行くのもいいと思います。ただ、山の朝はちょっと寒いので、そこは注意が必要かもしれません。あとは早起き!

朝市の会場では「最も長い、お祭り用の蛇」としてギネス認定されたという「大蛇みこし」が展示されています。

その長さは約30メートル。 5月の「大蛇まつり」で、この長い蛇が温泉街を回るのだそうです。

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その他のお店

訪問はしていませんが、それ以外にも若干、営業しているお店があります。

  • 日帰り温泉「湯元華亭」では、食事もできるようです。
  • 温泉まんじゅうは「対馬屋」で買うことができます。
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他にも、温泉街の北側に、中華料理屋や缶詰バー、あとはスナック、パブ等々が並びます。

中には面白い名前のお店もあったり。お昼に温泉街を歩く限り、営業しているかどうかは分からないのですが、Googleの口コミを見ると、営業しているように見えます。

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ただ、温泉街全体に言えることなのですが、お店の「跡」が目立つのも事実ではあります・・・

買い物や食事ができるお店が少ないので、素泊まりで老神温泉に泊まると、特に食事にちょっと苦労することも。(基本的にはぎょうざを食べることになります)

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老神温泉で泊まった宿

老神温泉では4件の宿に泊まったことがあります。

上田屋旅館

明治時代から続く老舗の旅館。丸八真綿の布団が気持ちいいです。 

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湯元楽善荘

温泉街では数少ない商店も営業しています。宿泊プランは朝食つき、もしくは素泊まりのみ。夕食つきプランはありません。 

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穴原湯 東秀館

温泉街から少し離れたところにある、老舗の宿。ここの温泉は自家源泉なので、他の宿とちょっと違った感じです。

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白壁の宿 ニュー牧水苑(廃業)

上記の2件からは少し離れた場所にあります。内装はきれいで、露天風呂もあります。和洋室のお部屋もあり。 2020年5月で廃業となってしまいました。

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僕が老神温泉に行く理由

温泉街が廃墟のようになっている部分も多く、そういう面ではちょっと寂しくもある老神温泉ですが、個人的には気に入って繰り返し訪れています。

老神温泉を好きな理由はいくつかあるのですが、

  • 泉質がとても良い。源泉かけ流しの宿が多いです。少しばかりの硫黄泉の香りが温泉らしさを感じられます。
  • 首都圏から近い。新幹線を利用すれば約2時間。近いので、交通費を節約して普通列車で行くこともできます。新幹線よりは長旅ですが、それもまた旅ですね。
  • ひなびた雰囲気で、静か。静かに過ごしたいときに温泉旅に出かける自分の中では、かなり重要なポイントです。

こうして好きな理由を挙げてみて、老神温泉はひとり旅向きの温泉地だなと思います。

ただ、各宿の宿泊プランを見る限り、ひとり旅のプランは素泊まりが多いのが、ちょっとネックではありますが。。

また、車で行くのであれば、春から秋は登山の前後泊に利用できますし、冬は近隣のスキー場と一緒に利用することもできます。

実際、そんな風に利用されている方も多そう。

寂しい温泉街だなんて言いつつも、宿はそこそこ宿泊客が泊まっているようで、行くとちょっと安心したりもします。

もっとお店があればよいのですが。

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さて、今度はどこへ行こうかな。

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